ダンワイン委員会の代表
2019年11月5日は小春日和、「太陽の国、ポルトガルから太陽を連れてきた」と自負するルイさんとジョアオさんが来日しました。ルイさんは6月にもVini Portugal(ポルトガルワイン協会)主催の試飲会で来日、アレンテージョのカルトゥーシャワイナリーと合同で、都内のポルトガルレストランにてメーカーズディナーを開催し、シェフがぴったり両社のワインにあわせて、ポルトガル料理を作って下さり、評判は上々でした。
今回はCVRDAO(ダンワイン委員会1987年設立)の代表として来られ、5日と6日に都内で催された同委員会のプレス・ディナーとセミナーでは、ルイさんが挨拶されました。
プレスディナーでは、シェフの渾身のお料理と6種類のダンワインを合わせてみました。(於広尾おくむら)
ダンワインは作家檀一雄さんがポルトガルに1年4か月滞在された折、ご自身の名前に似ているということで「赤、白のダンを何百本抜いたものか、おそらく莫大な数量にのぼったろう」とエッセイに書かれたことから、日本でも早い時期にその名前は紹介されていました。ただポルトガルの他の地域のワインほど「ダンワイン」と主張してこなかったかもしれません。ポルトガル中部に位置するダン地方はぶどうの生育には好適な気候の上、歴史的にも古い生産地のひとつです。16世紀初めにジョアオⅠ世がこの地域のワインを保護するよう命じ、1545年にジョアオⅢ世がこれを成文化、19世紀後半にはポルトガル第一のテーブルワインとして内外の専門家に認められるようになり、1900年パリ万博で金賞を獲得するという輝かしい歴史があります。そして1908年に原産地管理法が制定されました。赤ワインの特徴は力強く、タンニンを充分に含んだ重厚な風味で、熟成とともにまろやかさを増し、香りも高くなります。先のセミナーでは「エレガントなワイン」と言われていました。また白ワインはエンクルザードがこの地域を代表する優れた品種、セミナーでも2種を飲み比べ、造り手や土壌、標高による違いを楽しみました。
その後、くつろいだルイさんとジョアオさんと一緒にタイプの異なるレストランを訪問しましたが、この地域のワインは洋食はもちろんのこと、和食にも合うことを再認識しました。もともとポルトガルからやってきた天ぷら、美しい色彩、季節感のあふれる前菜、彼らには全体的に甘く感じる煮物などにも赤ワインが合いました。味噌とのコンビネーションは絶妙です。
「ダンワインはガストロノミックワイン」と言ってもいいですね。
- 参考文献
- ポルトガル投資・貿易振興庁 「Wines of Portugal」
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